現場を変えていくCat®のテクノロジ　油圧ショベル Catグレード／グレードアシスト

Catグレード（2DMG）による工期短縮効果

Catの次世代油圧ショベル（パフォーマンスモデル）は、Catグレードと呼ばれる二次元マシンガイダンス機能が標準装備されています。
❶グレードアプリを表示し、 ❷バケット刃先を基準点に合わせ、 ❸右ジョイスティックレバーボタンを押しベンチマークを設定することで、ベンチマークとバケット刃先の水平、鉛直距離を測ることが可能となっています。
またモニタで❹勾配角度や❺目標深さを設定することで仮想の設計面を作成し、その設計面とバケット刃先の距離をモニタのカラーバー表示やガイダンス音で把握することも可能です。
従来型の丁張施工では、過掘りを避けるために設計面付近を目測で浅く掘削し、補助作業員やオペレータ自身による検測作業の後に切出し位置を確定、その後、設計面通りの仕上げ施工を行っていると思います。そのため丁張施工では、丁張の設置や管理にかかる段取り時間の他、検測作業によるアイドルタイムや、一次掘削→仕上げ施工による施工効率の低下が懸念され、オペレータの熟練度によってはタイムロスを生じさせかねません。
一方、Cat次世代油圧ショベルには2DMGが標準装備されているため、オペレータが油圧ショベルの運転席から降りることなく、また補助作業員に頼ることなく検測作業が行えるため、アイドルタイムが大きく減少します。更にマシンガインダンス機能を活用することで、一次掘削をすることなく、設計面に対して直接的に仕上げ施工を行うことが可能であり、施工時間そのものも短縮することが可能です。社内試験結果では、従来型の丁張施工に対し、検測によるアイドルタイムを-22%削減し、施工時間そのものも-49%短縮されました。Catグレードの有効活用は、i-Constructionのような高額な初期投資が不要で、かつ三次元図面等の作成もなしに、検測作業によるアイドルタイムの削減と、施工時間の短縮を実現します。